二章

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六月のとある月曜日。 目覚ましでセットした時間通りに起きた日向は、服を着替えて、寮の食堂に行く準備を始めた。 今日は日向にとって転校初日である。 先週の金曜日に森をさまようというハプニングもあったが、日向は何とか無事に学園生活を始めることができた。 全寮制と聞いたときは無理だと思った日向だけれど、さすがお金持ち学校だけあって衣食住といった生徒のサポートは充実している。 (これなら生活していけそうだな) そう思う日向だった。 寮は一人部屋だけれど、朝が得意な日向は寝坊などといった心配はない。 寮のそれぞれの部屋にテレビや冷蔵庫といった家電が備え付けしているため、かなり満足のいく生活を送ることができるだろう。

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