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私は自分に嘘をつけない。 私は桜の彼氏を好きになってしまった。 奪おうとは思わない。 ええ。そう。 ご立派な片想いをするのだ。 片想いほど面白いものはない。 人に迷惑をかけずに必死で片想いするのが私の強いところ。 私はこの頃、 入学ホヤホヤのときから バカにされていた、 早川泉と1番仲が良かった。 なんなら友達以上恋人未満ってところだ。 泉にはなんでも言えた。 だから私が好きになった人も彼しか話せていない。 私は後ろの席の泉に 椅子にまたがって後ろを向いて泉とにらめっこ状態で話をしていた。 「議論をはじめます。」 と泉が言う。 「はい。」 「あなたは友達の彼氏を好きになってしまいましたね?」 「はい…(下がり気味)」 「その恋は実らせないつもりですか??」 「”実らせない”のではなく”実らない”のである。」 「それは恋とは言えません。」 「それは~彼女が…「意見を述べるときはまず手を。」」 私はとっさに手を上げる。 「はい。七島さん。」 「はい!反対です。彼女を傷つけてまで私は恋はできません。」 「…。」 泉は私をじーっと見る。 「ストップ。はい、議論終了~。」 泉は議論を止めた。 「なんでー?」 「黙ってりゃーなんだよ。友達を傷つけたくないだぁ???そんなこと言ってっから彼氏できねーんだよ。いや別にそんなこと言わなくてもモテないけど。それはさ、整形とか…」 「わかったーー!ストップ!整形しろとか言ったら張り倒すかんな。」 と言って泉をにらみににらんだ。
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