2

8/10
前へ
/33ページ
次へ
ある日 「ダンス部、野球部の二年生がご来客の方を校内案内してもらう。学校説明会かその後あるので必ずおわった後は体育館に集まるように。」 「「はい」」 その場にいたダンス部と野球部の二年生が低い声高い声が混じりあった大きな声で返事をする。 てことはまさかまさかの和馬君となれるかも?? 「野球部ダンス部1人2組適当に組んで決まったら座りなさい。」 先生からの指示を受ける。 もちろん! 私は和馬くんと!! って思ったけど… 私の視線の先は 数人のダンス部の女子に誘われる和馬くんの光景がうつっていた。 ですよね(笑) すこしため息をついた。 「あの~、一緒にいいですか?」 知らない野球部の男子が話しかける。 和馬くん誘われてるし しゃあないよな。 「はい、お願いしま…」 「あ!あのさ!りこちゃん!組まね???」 急に割り込む和馬くんに私は驚きを隠せなかった。 私を誘ってくれた男子は なんとなく頷いて他の人へと移っていった。 「和馬くんさっき誘われてなかった?」 和馬くんはあわあわした様子で 「あ、いや!ダンス部友達いねーからさ!りこちゃんくらいしか友達いなかった!」 と言った。 あーそういうことか。 「そっか。」 それでも私は嬉しかった。 あんな可愛い子たちの誘いを断ってこんな私を誘ってくれるなんて。 こうして案内係を二人ですることになった。 「あ、ちらは…こここここ校長室になりま…す。ここここ校長先生がいらっしゃいます…。」 ヒソヒソと笑い声がする。 そりゃ当たり前だ。 校長室に校長先生がいるなんて 当たり前すぎて。 バカなことしか言ってない。 ど緊張。 「りこちゃん、ど緊張しすぎっしょ。人前に立つの慣れてない?」 私は首を縦に振った。 「あちらは職員室になります。職員室の隣には部活動掲示板があり、部活のことが掲載されております…そのつもりですが全く書いてありませんね。この通り全く使用することがありません。」 保護者と生徒が笑っていた。 第一印象、すごいコミュ障だと思ったのに… 人が全然違う。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加