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「りこ~ぉ」 体育館から走りながら近づいてくる声。 無駄にでかい声の正体は…葵。 「地元の祭りいく?」 「引っ越したばっかだから、行きたいなぁ。」 「一緒に行く?」 「二人?」 「二人でもいいけど…桜と行こうとしてんだけど一緒に行く?」 ドキッ…。 「い…いいや!」 「和馬もくるんだけど…」 え、どういう状況?? 「あっ…あのね! 毎年地元の祭りは必ず桜と和馬とあと他校の男四人で行ってるんだ!」 「えっ…じゃあ男の子誘えば…?」 「それがさぁ~和馬がりこ誘えって言ってきたんだよ~」 「え、なんで?」 「知らないよ~わからない。」 「そっかぁ、考えとく。」 桜と葵と和馬くんの四人だなんて。 多分耐えられない。 そうだ。 「泉も誘っていい?」 あいつを引きずりこむ。 「あーせーちゃん?いいよ!」 「じゃあいく!」 妙な五人でお祭りいくなんて。 思っても見なかった。 だが この夏祭りでこの恋は 大きく左右される
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