53人が本棚に入れています
本棚に追加
鼻先触れ吐息が混じる距離。
ふざけながら、束の間の極甘の時間を過ごす自分たち。
籠に閉じ込める様に腕の中で彼女を離さずにいながら、真に閉じ込められているのは一体誰なのかと、校舎の一室…密室の中で何となく考える。
「ことり」
彼女の名前をそっと呼んで。
恥ずかしそうに自分を見つめる黒い瞳に囁きを。
「もう……逃げられないな」
さあ、
これは俺と彼女、どっちに向けた言葉だ……?
END
最初のコメントを投稿しよう!