第二話 自分の姿

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店にはアキしか客はいない…。 アキはすぐにビールをおかわりした。 二杯目に口をつけると、大将がこう言った。 「ずっと心配してたんだ。 一志が居なくなってから、アキちゃん大丈夫かなってさ」 ビールを呑む手が止まった。 『大将、ありがとう。 一志を空港で見送って、まだ一ヶ月しか経ってないんだよね…。 凄く昔の事の様に感じるのは何故だろう…。 一志の優しさが、いつも私を包んでくれた。 高校の時から、ずっと…。 あの優しさが、ずっとそばにあるって信じてたんだ、あの頃…』 一志の笑顔が浮かんで来る。 失ってから気づく大切なもの…。 もう二度と戻らない日々…。
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