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朝…、目を覚ましたアキは、ベッドの中から出られずにいた。
毎朝、目を覚ますたびに、会社に行きたくないと思う様になった…。
企画部から異動になってから…。
企画部に居た時は、どんなに大変でも思った事はなかった…。
ゆいが居て、古田が居て、京田が居て、そして、見てるだけで良かった課長が居た…。
全てが終わったと思ったのに…。
古田との事も、野田の事も、一志の事も…。
まさか、愛してるの一言が、こんな事になるなんて…。
「ピンポーン、ピンポーン」
家のチャイムが何回も鳴っていた。
でも、アキは布団に潜り込んで、出る事はなく、やがて、チャイムの音が鳴り止んだ。
『何、やってるんだろう…、私は…』
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