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『ゆい…、ありがとう…』
そう言ったアキの目には、涙が止まらなかった。
ゆいは、アキの手を握った。
「アキ…、一人で苦しまないで。
私達、友達じゃない。違う、アキ。
古田さんも京田さんも、凄く心配してるよ。
課長のこと、凄く苦しくて、辛いと思う。
凄く好きなんだよね、課長のこと。
何があったのか、話してくれるよね」
アキは涙を流しながらうなづき、社長から言われた事をゆいに話した。
「そっか…、社長の娘と…。
将来、あの会社を継ぐのは間違いないって訳だ。
その事、課長には話したの」
アキは首を横に振った。
「話にくいよね…。
でも、話しないと前に進めないんじゃない」
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