第二話 自分の姿

22/28
前へ
/28ページ
次へ
「出世がなにさ! 好きな女一人守れない男が、出世したって上手く行く訳ないでしょ。 男は、何があっても好きな女を守るもんでし ょうよ。 それが出来なくて、何が出世だ!何が将来は社長だ!でしょ、大将!」 「ゆいちゃん、もう酔っ払っちゃったんだ」 と大将がポツリと言うと、ゆいはこの調子です。 「お酒呑んだら酔っ払うでしょうが。 アキ、課長とかけおちでもしちゃいなよ。 あの男は、男として頼りないんだよ。 アキが引っ張って行かないと、一志さんの思いが無駄になるよ。 アキと課長が幸せにならないと、一志さんが可哀想だよ…」 ”その通りかも知れない…。 一志の思いを無駄にしてはいけない…”
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

110人が本棚に入れています
本棚に追加