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『ゆい…、私にはそんな勇気はないよ…。
私は、ただ、課長には幸せになってほしいって思ってるの。
課長は、私とは幸せになれないんだよ』
「アキの幸せも課長の幸せも同じでしょ。
二人がずっと一緒に居られる事が、お互いの幸せなんじゃないの」
ゆいの言葉はもっともで、何よりもアキが望んでいること。
でも、こうも思うのだ。
もっとも、望んではいけないこと…。
「アキが身を引くことないんだよ…。
アキと課長は愛し合ってるんだから…。
アキにも幸せになれる権利はあるんだよ」
ゆいはとうとう泣き出してしまった。
アキはゆいを抱きしめた。
『ゆい…、私のために泣かないで…。
私は大丈夫だから…。
だって、私にはゆいが居るから』
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