第二話 自分の姿

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このゆいの泣き顔を見て、にぶっていた決心がついた。 プロジェクトが終わったら、会社を辞めて、桜田の事は忘れよう。 一志もきっと分かってくれる。 ゆいは結局酔いつぶれ、アキの部屋に連れて帰った。 ダンボールが詰まれている部屋に入り、ゆいを支えて、ベッドに寝かせた。 『ゆい…、ありがとね。 こんなに心配してくれて嬉しいよ。 ごめんね…、ゆいは友達なのに…。 黙っててごめんね』 アキはゆいの寝顔に、何度も何度も謝っていた。 そして、アキは思い出の中にたたずむ…。 アキの思い出の中には、いつも一志と桜田が居る。 何故か、この二人だけが、思い浮かぶのだ…。
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