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このゆいの泣き顔を見て、にぶっていた決心がついた。
プロジェクトが終わったら、会社を辞めて、桜田の事は忘れよう。
一志もきっと分かってくれる。
ゆいは結局酔いつぶれ、アキの部屋に連れて帰った。
ダンボールが詰まれている部屋に入り、ゆいを支えて、ベッドに寝かせた。
『ゆい…、ありがとね。
こんなに心配してくれて嬉しいよ。
ごめんね…、ゆいは友達なのに…。
黙っててごめんね』
アキはゆいの寝顔に、何度も何度も謝っていた。
そして、アキは思い出の中にたたずむ…。
アキの思い出の中には、いつも一志と桜田が居る。
何故か、この二人だけが、思い浮かぶのだ…。
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