第二話 自分の姿

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アキは今の自分が大嫌い。 うじうじして、自己嫌悪に襲われ、人を避けて、孤独に酔ってる。 これが本当の自分?嫌、本当の自分じゃない。 そんな言葉が、何度も何度もアキを襲った。 重い足取りで、会社に向かったアキ。 会社の入り口に入ると、そこにはゆいが立っていた。 「アキ、おはよう、久しぶりだね。 朝、アキの家に行ったんだけど、まだ寝てた。 ちょっと早かったもんね」 そう言って、ゆいは笑顔を見せた。 『ゆい…、おはよう。 ごめんね、来てくれたんだね…』 アキはやはり違っていた。 笑顔一つ見せずに話している。 「アキ、金曜日の夜、古田さんと京田さんが、皆で呑み会しようって言っててね。 アキも来てくれるよね」
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