第二話 自分の姿

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ゆいは、アキの答えが怖いと思った…。 アキの顔を見ていたら、断られると感じた。 『ゆい、誘ってくれてありがとう。 せっかくなんだけど、参加出来ない。 私ね、土曜日に引越しするから、荷物まとめなくちゃいけないんだ。 古田さんと京田先輩にも謝っておいて』 アキはそう言って、会社の中に消えて行った。 「アキ…、苦しいんだよね…。 何で一人で抱えてるの、辛いでしょ。 昔みたいに、アキの笑顔が見たいよ…」 アキの寂しそうな顔が、ゆいは悲しかった…。 あんなに頑張っていたアキが、やっと素直に気持ちを伝えられたアキが…。 全てを否定されてる気がした…。 でも、ゆいはこうも思った。 もし、自分がアキと同じ立場なら、会社にいる事すら出来ないだろう。 アキは強くて、本気で桜田を愛しているのだと…。
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