第二話 自分の姿

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アキが席に戻ると、冷たい視線を感じた。 いつものこの冷たい視線。 企画部の話が出ると、商品開発管理部の人達は、アキを冷たい目で見る。 背中に刺さる様な、冷たくて、鋭い視線が痛くてたまらない。 今、すぐにでも逃げ出したい。 でも、それはしてはいけない事だって事は分かってる。 そんな事を思いながら、アキはまた仕事に没頭した。 こうして、また一日は終わって行く…。 企画部では、桜田課長から創立五十周年の合同プロジェクトが発表になっていた。 「皆さんにお知らせがあります。 創立五十周年企画としまして、商品開発管理部と企画部の合同プロジェクトが決定しました。 来週の月曜日、顔合わせを兼ねた打ち合わせをします」
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