第二話 自分の姿

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ゆいは席を立ち、新入社員の席に向かった。 「ちょっと、あんた達。 何にも知らないくせに、アキの事言わないでよ! アキはね、あんた達よりも仕事が出来るから選ばれたの。 アキはね、三年間、この企画部で会社に貢献して来たんだから。 仕事もろくに出来ないあなた達に、アキの事を言う資格なんてない!」 ゆいが思わず怒鳴っていた。 企画部は静まり返り、社員達はゆいを呆然と見つめている中、ゆいはオフィスを飛び出した。 古田と京田がゆいを追いかけようとしたが、桜田課長がこう言った。 「僕が行きます」と桜田はオフィスを出て、ゆいを追った。 企画部の中は、重い空気が漂っていた。
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