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妹は大学に進学しても
実家から通っていて。
オレは大学の近くに
安いアパートを借りて一人暮らし。
そんなオレの小さな城に
妹・カヨは突然やって来て。
「お願い、お兄ちゃん!
まだお父さん達には
彼の事は言わないで!!」
拝むように手を合わせて
必死に懇願する妹に
オレは小さく息を吐いて。
「言えない理由でもあんの?」
オレの質問にカヨは
口を尖らせて。
「ううん。
彼は挨拶に行きたいって
言ってくれてるの。
私の問題。
まだ、なんか恥ずかしくて…」
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