第一章 ~ 妹 ~

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妹は大学に進学しても 実家から通っていて。 オレは大学の近くに 安いアパートを借りて一人暮らし。 そんなオレの小さな城に 妹・カヨは突然やって来て。 「お願い、お兄ちゃん! まだお父さん達には 彼の事は言わないで!!」 拝むように手を合わせて 必死に懇願する妹に オレは小さく息を吐いて。 「言えない理由でもあんの?」 オレの質問にカヨは 口を尖らせて。 「ううん。 彼は挨拶に行きたいって 言ってくれてるの。 私の問題。 まだ、なんか恥ずかしくて…」 ・
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