第五章 ~ 悪魔の優しさ ~

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「あ、あの…その… 私…橋口カヨと言います… あの…橋口武司の…妹…です…」 緊張からか語尾が 小さくなってるカヨ。 「はい、存じています。」 カチャ、っとカップの音がして 暁臣がコーヒーカップを 口に運びながら 淡々と話している模様で。 「え?知って…?」 「以前、武司と一緒にいたのは 覚えてますから。」 あぁ…。 あのカヨの元カレとの 修羅場の時か。 って、あの時は 一瞬、顔を見た程度の事で 話したりもしてねーのに カヨの事を覚えてたのか? 暁臣、記憶力いいな… さすが、だよな。 ・
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