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「っ…暁臣さ…」
「ビビるくらいなら
声なんか掛けてくんな。」
涙声のカヨにも同情して
暁臣へは…
妹を泣かせた怒りと
元々ある恐怖が入り混じって
オレは拳を握り締めた。
その刹那…
ガタッと音がして
パタパタと足音が遠くなって。
カヨがカフェの店内から
走り去っていった…
これで、良かったのか。
いや、もっとやんわり…
それを暁臣に求めちゃならんのか…
ハァーッと深く
溜息を吐いていると…
「お前の趣味は盗み聞きかよ」
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