第五章 ~ 悪魔の優しさ ~

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唐突に頭上から 落ちてきた暁臣の声。 「…暁臣…」 ガラスの仕切りの向こうに まだ座ってると思っていた 暁臣がいつの間にか 俺の傍らに立っていて。 「偶然、通り掛かって… 気になって仕方なかったから。」 暁臣はオレの言葉に 溜息を吐いて 向かい側の椅子に ゆっくりと腰掛けた。 「暁臣…お前、なんで あんな言い方すんだよ。 あいつはなぁ…」 「重い」 オレが説教じみた声を 暁臣に向けると 奴は腕を組んで こちらを睨んだ。 ・
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