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唐突に頭上から
落ちてきた暁臣の声。
「…暁臣…」
ガラスの仕切りの向こうに
まだ座ってると思っていた
暁臣がいつの間にか
俺の傍らに立っていて。
「偶然、通り掛かって…
気になって仕方なかったから。」
暁臣はオレの言葉に
溜息を吐いて
向かい側の椅子に
ゆっくりと腰掛けた。
「暁臣…お前、なんで
あんな言い方すんだよ。
あいつはなぁ…」
「重い」
オレが説教じみた声を
暁臣に向けると
奴は腕を組んで
こちらを睨んだ。
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