第六章 ~妹の幸せ ~

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あの日の夜に カヨから携帯に電話があり… 『暁臣さんにフラれた』 涙声で報告されて オレはあり来たりな言葉しか 掛けてやる事が出来なかった。 それまでオレのアパートに 差入れを持ってきていたカヨも 男の事で兄貴に頼っても 無駄だと察したのか。 その回数も減り オレも仕事で忙しい事もあり カヨと顔を合わせる事も 数えるくらいしかない。 まぁ、あの頃… 頻繁にオレのアパートに 来ていたのは 暁臣への繋がりを保持する為… だったんだろうな。 ・
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