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あの日の夜に
カヨから携帯に電話があり…
『暁臣さんにフラれた』
涙声で報告されて
オレはあり来たりな言葉しか
掛けてやる事が出来なかった。
それまでオレのアパートに
差入れを持ってきていたカヨも
男の事で兄貴に頼っても
無駄だと察したのか。
その回数も減り
オレも仕事で忙しい事もあり
カヨと顔を合わせる事も
数えるくらいしかない。
まぁ、あの頃…
頻繁にオレのアパートに
来ていたのは
暁臣への繋がりを保持する為…
だったんだろうな。
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