第一章 ~ 妹 ~

10/10

5959人が本棚に入れています
本棚に追加
/225ページ
そこにいて当たり前な家族。 だけど、改めて 実感するとヤバイ。 オレ、こいつの兄貴なんだな… って、無性に感極まった。 いや、元々可愛い奴なんだ。 オレに付いて回ってたし。 シスコン、まではいかねーけど 思春期に離れた分、落ち着いた今 会話をすると感慨深くて。 「まぁ、親父達には ちゃんと黙っておくから。 何かあったら言ってこいよ。」 オレはカヨにそう告げて カヨは驚いたように 目を見開いたけど すぐに嬉しそうに笑った。 オレが大学3年 カヨが大学1年の… 夏の終わりだった。 ・
/225ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5959人が本棚に入れています
本棚に追加