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そこにいて当たり前な家族。
だけど、改めて
実感するとヤバイ。
オレ、こいつの兄貴なんだな…
って、無性に感極まった。
いや、元々可愛い奴なんだ。
オレに付いて回ってたし。
シスコン、まではいかねーけど
思春期に離れた分、落ち着いた今
会話をすると感慨深くて。
「まぁ、親父達には
ちゃんと黙っておくから。
何かあったら言ってこいよ。」
オレはカヨにそう告げて
カヨは驚いたように
目を見開いたけど
すぐに嬉しそうに笑った。
オレが大学3年
カヨが大学1年の…
夏の終わりだった。
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