第六章 ~妹の幸せ ~

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「おい、カヨに 彼氏がいるようなんだが…」 「は?」 オレが26歳 カヨが24歳の5月頃。 仕事帰りに久々に 実家に帰ったオレに 晩酌中の親父が 思い詰めたような顔で オレに語り出して。 カヨはまだ帰宅前で そんな会話が始まり。 「いや、知らねーけど… つか、それを聞きたくて わざわざ、家に来いとか言って 呼び出したのかよ?」 オレは親父の正面に腰掛け 親父のコップに瓶ビールを傾け 注きながら問い掛けて。 「カヨは何も話さんから お前くらいには話してるかと…」 中年太りな親父は 可愛い娘の交友関係が 気になって仕方ない様子。 ・
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