第六章 ~妹の幸せ ~

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公務員…ねぇ。 なんか、怪しい。 何と無く、そう直感で 廉太郎の仕事が気になって。 まぁ、そこを 掘り下げる気はないし。 それより… 暁臣の放つ不機嫌オーラが ヒシヒシと伝わってきて。 「…疲れてんのか? 呼び出して悪かったな。」 オレは注文していた 瓶ビールを傾け 暁臣に差し出すと… 「…いや、別に。」 そう呟いてから 暁臣がスッと立ち上がって。 「え?帰んのか?」 オレが問い掛けると 暁臣はまた溜息を吐いて。 「…便所。」 それだけ言って 店内の奥にある洗面所に 足を進めていく。 ・
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