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「…今まで、女から告られたり
迫られたりしてたから
自分を想ってない相手に
興味が湧いたのかもな…」
オレが口を開くと
廉太郎は目を見開いて。
「そうかもしれないけど…
そうでもないのかも…」
廉太郎が悩むように
顎に手を当てて。
「そうでもない?」
「だって…
女性が誰も彼も、オミさんに
惹かれる訳じゃないでしょう?
今までだって、オミさんに
恋心を抱かずにいた女性だって
それなりにはいたでしょうし。
もし、自分に好意が無い女性に
惹かれるって言うのなら
もう既に、オミさんは
誰かに惹かれていても
おかしくはないでしょう?」
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