第六章 ~妹の幸せ ~

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廉太郎の言葉に オレは目を見開いて。 確かに、一理ある。 「それなら… また別の部分で その女性に…って事か?」 「詳しくは分かりません。 でも、こんなにも オミさんを揺さぶる女性は 明らかに初めてですね。 僕の推測では…」 「推測では…何だ?」 廉太郎が話す頭上に 低い声が落とされて。 あぁーあ。 「…オ、オミさん…」 青ざめる廉太郎に オレは酷く同情して。 暁臣は呆れたように 溜息を吐きながら 元の席に腰掛けて。 「お前らは本当に 詮索好きだよな。 他人の事ばっか。」 暁臣がコップを口に運び 泡の消えたビールを グイッと一気に飲み干して。 ・
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