第七章 ~ 妹の声 ~

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それから、電車に乗り 駅から実家へと 足を伸ばして。 傘なんか役に立たない程に 雨に打ち付けられて。 視界も悪い。 やっとの事で 実家の目の前の 反対車線まで来て。 横断歩道、遠いんだよなぁ…。 そう思いながら 左右を確認していると。 「お兄ちゃーん!!」 実家の一軒家の玄関から 傘を差したカヨが出てきた。 笑顔で叫ばれてから 意外と元気だな…って オレは安心して。 ・
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