第七章 ~ 妹の声 ~

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カヨがいきなり お腹を押さえて 地面に蹲って… 「カヨ…?おい!! お腹って…まさか…」 ーーー腹の子が? オレの身体の血の気が 引いていって。 「っおい、あんた! 今すぐ救急車、呼べよ!!」 オレは大学生くらいの 若いバイクの運転手に 荒々しく命令して。 着ていたパーカーを脱いで カヨの頭から掛けて… 目の前の実家の玄関に ーーー叫んだ。 「お袋!!おふく…」 「っ…母さん… 出掛けて…るの…」 出掛けてる、だと!? ーーーこんな時に… ・
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