第七章 ~ 妹の声 ~

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「っ…カヨ、動けるか? 雨の降らない所に… 移動しないと…」 「っ…無理…かも…」 そう言いながら 腹部を押さえるカヨに オレは雨を凌ぐように 傘を翳して上半身を盾にして。 「あ、あの、救急車と警察も 呼びましたっ!!」 バイクの運転手は そう焦りながら叫んで。 救急車… 急いで病院に… オレは… どうしたらいいのか ーーー分からなかった。 動かさない方がいいのか 雨を凌ぐ場所へ連れてって 横にならせた方が… でも、動かしたら… どうしたらいいんだよっ!! ・
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