第七章 ~ 妹の声 ~

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「っ…武司!!」 カヨは藤堂総合病院の 処置室に運び込まれ 廊下の長椅子に座るオレに 駆け付けた両親が呼び掛ける。 「っ…カヨは? バイクとぶつかったって… あの子、大丈夫なの? 流産しかけてる、って…」 「…バイクとは直接 接触した訳じゃねーんだ。 バイクは避けてくれて… でも、その拍子に転んで… 出血も酷くなかったみたいで 意識ははっきりしてたし… とりあえず、今は処置して もらってるから…」 動揺するお袋を宥めて オレは小さく息を吐いた。 ーーーその時。 「田島さん! 田島カヨさんのご家族の方!!」 唐突に… そう、呼ばれた。 ・
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