第七章 ~ 妹の声 ~

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看護師の声で 立ち上がったオレ達は 処置室に通されて。 ピピ、ピピ、っと… 医療器具の音が響いていて… 口元の呼吸器の間から カヨはゼェー、ゼェーと… 喘息の発作のように 掠れた呼吸を 荒く…繰り返していて。 カヨの身体が 小刻みに痙攣してる… さっきより 明らかに状態が ーーー悪くなってる… 「とても、危険な状態です。 お腹のお子さんも… 旦那さんや近しい方々にも 連絡を取って下さい。」 医師の言葉を聞きながら 血の気が引いて… でも、この症状は… ーーーまさか… ・
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