第七章 ~ 妹の声 ~

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「ーーーん…」 ゼェーゼェー、と 荒々しく呼吸をする その隙間から… カヨの声が聞こえて。 「…お…に…ちゃ…」 「っ…カヨっ!?」 カヨが横たわる 処置用のベッドに オレ達は駆け寄って… 小刻みに痙攣する カヨの手を ーーー思わず、握って。 「っカヨ!!」 「カヨ!!っなんで… こんな事に…カヨ…」 親父とお袋が涙を流しながら 妹に呼び掛ける… 「っカヨ!しっかりしろよ! もうすぐ幸彦くんも…」 「…お…に…ちゃ…ん…」 ・
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