第七章 ~ 妹の声 ~

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それなのに… 「…おい…説明しろ…」 オレは無意識に そう言い放っていたんだ。 その言葉を向けたのは 処置をしたであろう ーーー医師。 癖のある白髪が混じる髪。 顔は厳しそうな目付きで 常に目を細めてるのか 眉間の皺が型になってる。 年齢は40代半ばくらいか。 「なんで…カヨが… こうなったのか… 説明しろよ…」 オレの虚ろな目から 医師は顔を反らし… 「…出来る限りの手は 尽くしました… こちらとしてもお気の毒ですが」 その業務的な言葉に オレは頭に血が上り… 「…今の処置した内容を 全部、言えって言ってんだよ! お前、間違った薬を カヨに打ったんじゃねーのかよ!! そうじゃなきゃ、こんなに 急に容体悪化するかよ!! ここに着いた時はまだ 意識はハッキリしてたんだ! いいから、説明しろ!!」 ・
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