第八章 ~ 孤独な闘い ~

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万札の帯の付いた札束が ゴソッと何個か入っていて… なんで、こんな大金が…? オレは台所で 酒を煽っていた親父に 駆け寄って。 「…親父…コレ…何?」 親父はオレの顔を見て 手に持った紙袋を睨むと 更に酒を煽った。 「…“香典”…だと。」 低い声で呟いて 親父は空になったコップを ダンッとテーブルに叩きつけた。 「…香典って…誰が… こんな大金を…」 「…藤堂総合病院の… 事務長とかいう男が昼間来た…」 藤堂総合病院の…? ・
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