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リサちゃんもモテるけど
遊び慣れてる風じゃないし
必死に誘ったんだろうに。
「うわぁー。カワイソ。」
オレは思わず
そう口から発していて。
それにより二人の視線が
隠れていたオレに集中した。
「あぁ。悪りぃ。
偶然、通り掛かって。
そんな冷酷な奴よりも
もっと良い奴いんじゃね?
多分、そいつに時間掛けても
無駄だぜ?リサちゃん。」
オレは二人を眺めながら
咄嗟にそう言い放って。
「…あぁ。それがいい。
そんなに泣くのでしたら
彼に慰めてもらっては如何です?」
奴が淡々と言い放った言葉に
リサちゃんは右手を
振り上げて払った。
「っ…最低!!」
平手打ちの音が響き
リサちゃんは走り去っていく。
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