第九章 ~ 復讐の狼煙 ~

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暁臣は敷地の外の 人通りのない小道に オレを引き摺り込み 投げるように手を離した。 「っお前に何が分かる!? 妹や赤ん坊の…幸彦君の… オレ達の苦しみが…!!」 オレは暁臣を睨み 拳を握り締める。 「金で握り潰して… 権力で圧力かけて… お前ら藤堂は人間じゃねぇ!!」 思いのままに叫ぶオレを 暁臣はただ無言で 真っ直ぐに見据えていて… 「…人が…死んでんのに…」 口から搾り出した言葉に オレの目に涙が浮かんだ。 ・
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