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「…奪ってくんだ…
壊していくんだ…みんな…」
滲んだ視界の中に
オレを真っ直ぐに見据えて
総てを受け止めるように
口を閉ざした暁臣がいる
「…っ…どうして…
あんな人間達が
のうのうと生きて…
許されるんだ…」
流れ出した涙と言葉は
悔しさと憎しみと
何もかもが織り混ざって…
「っ…どんな事をしても
どんなに汚れても…
オレは藤堂を壊す…
たとえこの手が血に塗れても…」
オレが自分の手を見下ろして
放った言葉に
暁臣が足を動かした。
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