第九章 ~ 復讐の狼煙 ~

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「…奪ってくんだ… 壊していくんだ…みんな…」 滲んだ視界の中に オレを真っ直ぐに見据えて 総てを受け止めるように 口を閉ざした暁臣がいる 「…っ…どうして… あんな人間達が のうのうと生きて… 許されるんだ…」 流れ出した涙と言葉は 悔しさと憎しみと 何もかもが織り混ざって… 「っ…どんな事をしても どんなに汚れても… オレは藤堂を壊す… たとえこの手が血に塗れても…」 オレが自分の手を見下ろして 放った言葉に 暁臣が足を動かした。 ・
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