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一歩だけオレに近付き
暁臣はその瞼を伏せた。
「…“許せない、許さない”
同じ『憎しみ』が今
俺の中にも在る…」
オレの言葉を何も言わず
聞いていた暁臣が
そう、告げて…
「俺は…あいつらを
『藤堂』を奈落に落とす…
二度と這い上がれないように」
その地を這うような低い声が
オレを少し冷静にさせた…
暁臣が『藤堂』をーーー?
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