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暁臣の顔を直視すると
その瞳には…
怒りと憎しみ
何かを悔いるような
悶絶の色が見えてーーー
「…俺にも…
守りたかったモノがある…
『離れても幸せであればいい』
そう願った存在がいる…」
自分を責めるように
眉を寄せて
その表情を苦悶させる
ーーー暁臣
「俺はこれから先…
そいつの為に生きる」
こんな暁臣は初めてで
そんな言葉を口にした
暁臣は今まで見てきた中で
一番、『人間らしい』気がした
「…暁臣…」
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