最終章 ~ 妹へ ~

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オレはずっと見たかったんだ こんな暁臣を… 『誰かを愛する暁臣』を 「やっぱ、一番の財産は 美幸ちゃんだよなー!!」 オレが明るい声で 発言すれば 皆の注目を一斉に集めて。 「は?」 「あぁ、さっきの続き? あれ、伊達君って 言うのかと思ってた」 美幸ちゃんは不思議そうな顔で 瑞穂には図星を指され。 暁臣は一気に顔を顰めて オレを睨み付ける。 オレに嫉妬してやがる…。 美幸ちゃんの名前出しただけで。 こうして見れば 暁臣はそこらへんの男と 変わらないのかもしれない 非人情な冷酷男から ただ普通の男に 変えてくれたのは やっぱ美幸ちゃんの存在だろう ・
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