第二章 ~ 冷酷な悪魔 ~

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そう呟いた奴は 澄み渡る青空に在る 太陽を見上げるように… ーーー空を仰いで… その背中になぜか グッと心臓が痛くなった。 顔を戻した奴は 次の瞬間、振り返り… 「…でも、“大切なモノ”は 俺の中にも在る…」 そう告げて奴は 微かに笑った。 藤堂暁臣は顔を戻し 何事もなかったように その場から去って行く。 『大切なモノ』 藤堂暁臣にとっての それが何なのか。 それを知るのは もう少し後になる。 ・
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