第三章 ~ 妹と友達 ~

2/37

5959人が本棚に入れています
本棚に追加
/225ページ
「医学部は6年だろ。 お前、あと2年も通うのか…」 「普通にそうなりますね。」 大学4年、22歳。 暁臣と知り合って1年。 夏の終わり。 大学構内の学食で 分厚い専門書から 全く目を離さない暁臣に オレはトンカツを 頬張りながら問い掛けて。 オレは運良く就活に成功し 残りの大学生活は 卒論等を残すのみとなって。 あの暁臣との会話から 奴ともよく一緒に 過ごすようになっていた。 まぁ、皆平等に接して 周囲と馴れ合わない暁臣に オレが勝手に 纏わり付いてる感じ? 「お前、今日のメシは?」 「毎度、言ってますが 人に見られながらですと 食が進みませんから。」 暁臣はオレの正面で 長い脚を組み 書物に視線を落としたまま。 ・
/225ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5959人が本棚に入れています
本棚に追加