5959人が本棚に入れています
本棚に追加
/225ページ
この頃は既に。
暁臣に纏わり付いていたオレは
暁臣の貴重な友人、という
位置付けになっていて。
例の如く、暁臣に
一刀両断された女は
オレに助け舟を求めてきて。
まぁ、相談なんかを
持ち掛けられたら
その流れで食っちまったり。
「イイ思いしてっから
良しとするわ、兄弟。」
「…バッカじゃねーの。」
小さな事は気にしない
オレの一言に暁臣は呆れて。
そんな暁臣の反応に
ーーーオレは笑う。
ぶっちゃければ…
いつも笑顔を貼り付けて
どんな人間にも敬語で話す
そんな表面だけの暁臣よりも
素で接してくれる奴に
周りへの優越感は確かにあった。
でも、暁臣が初っ端から
地で話してくれたのは
素直に嬉しかったんだ。
・
最初のコメントを投稿しよう!