第三章 ~ 妹と友達 ~

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「藤堂君」 学食でオレの昼飯に 付き合う暁臣に 声を掛けてきたのは… 「高崎講師が研究室に 来るように、って 伝言、頼まれたの。」 暁臣を前にすると 赤くなる他の女子とは違い ハキハキと暁臣に 伝言を話す若杉瑞穂 。 茶髪のストレートロングに 高い鼻筋と形の良い唇。 二重瞼の瞳に強い意志を 携えたような勝気美人。 瑞穂はゼミが同じで オレは入学当初から よく話たりしてたんだけど。 オレが暁臣と連むようになって 自然と瑞穂も暁臣と 話すようになっていた。 「はい。 わざわざ、ありがとうございます。」 暁臣は書物をパタン、と 閉じて瑞穂に礼を言って 椅子から立ち上がった。 ・
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