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「武司、今日も藤堂君に
お昼、付き合ってもらってたの?
藤堂君もわざわざ…」
瑞穂が呆れたように
トンカツ定食の最後に
味噌汁を啜るオレを見下ろして。
立ち上がった暁臣は
その綺麗な顔に
笑顔を貼り付ける。
「“気分転換”になりますから」
それだけ告げて
学食から去って行く。
瑞穂は暁臣の背中を
静かに見つめてから
オレの隣に腰掛けた。
「あんたと藤堂君が一緒にいるのは
女子の目には保養になってるけど…
性格的には全然、違うのにね。」
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