第三章 ~ 妹と友達 ~

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瑞穂がボヤいた言葉に オレは笑うしかない。 「でも、あいつ別に 嫌がってもないし。 性格云々は関係ねーよ。」 そう言いながら オレはお冷を口に運んだ。 瑞穂は暁臣が去って行った 方向を見つめて 小さく息を吐いた。 瑞穂は… 暁臣に惚れてんのかな。 オレが見てきた中で 暁臣に媚びたり 猫撫で声で擦り寄ってくる 女子達とは瑞穂は違うから。 暁臣もその辺は 接し易そうに見える。 「…高崎講師に言われた。」 ざわめく学食内に 瑞穂が低く小さな声で呟いた。 「何を?」 「…見下すみたいな顔して “あなたも、藤堂君と寝た?”って。」 ・
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