第三章 ~ 妹と友達 ~

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「卒業に向けて 忙しいかもしれないけど… お兄ちゃんが空いてる日 今度、教えて?」 カヨは玄関で靴を履きながら ウキウキとそう告げて。 「分かったよ。 空き時間、見とくから。」 オレは差し入れの煮物を 摘まみながら口を開いて。 カヨは「よろしく」と笑って アパートから帰って行った。 前より、明るくなったな…。 明るくって言うか。 社会性、社交性が身に付いた。 彼氏のお陰か? 男で、女は変わる。 女で、男も変わる。 良い方向に変わるのは 応援してやりたい。 彼氏を本当に好きなのは 見てるだけで分かるし。 オレは兄として 出来る事をしてやろう。 そう思ってたのに まさか、あんな事になるなんて…。 ・
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