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「ごめん、お兄ちゃん。
彼、今日は用事があるって…
元々、今日はそう言われてたの」
店内に着くなり
申し訳なさそうに
そう告げる妹・カヨに
オレは眉を下げた。
「いや、オレも急だったからな。
こっちこそ、悪かったな。
メシは食ったのか?」
「…うん…」
オレの言葉に
なぜか複雑そうな顔で
カヨは小さく応えて。
「どうした?」
「…最近…彼にずっと…
会えてないの…
約束しても急用入った、って
断られてばっかりで…」
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