第三章 ~ 妹と友達 ~

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オレの言葉を聞いた瞬間 町田は目を見開いて。 「別にオレは シスコンじゃねーけどな。 泣くまいと涙を堪えて 必死に耐えようとする 妹の代わりだ。」 オレは町田の胸倉を ガシッと掴み取って。 「一発、殴らせろ。」 青ざめて引きつる町田から 浮気相手の女の子は 即座に離れて。 行き交う人間の視線が 頭に血が昇っている 馬鹿なオレに集中してる。 オレが町田に 右腕を振りかぶった瞬間。 「お、お兄ちゃん!!」 カヨに叫ばれて 右手首をガシッと掴まれた。 「公衆の面前で 何をやらかしてるんです?」 ・
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