第三章 ~ 妹と友達 ~

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カヨが放った声とは違う 低い男の声が聞こえて。 振りかぶったオレの右手首を 掴んだ手は力強い男の力。 振り返った先には 目線が同じ端正な顔。 「…暁臣…」 そこに現れたのは 学友・藤堂暁臣。 なんで、こいつが…? 暁臣は町田、浮気相手の女の子 オレの背後にいたカヨを 呆れた顔で眺めて。 「このような目撃者が集う 街中で暴力沙汰を起こして その浮気男が訴えれば 傷害罪で捕まりますよ?」 淡々と言葉を放ちながら オレの右手首を制止させる 暁臣の力は… 振り解けない程に強い。 ・
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