第三章 ~ 妹と友達 ~

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あぁ、やっぱダメだ。 あんな男、ダメだ。 町田が逃げ去った街中で 男同士の絡みは やはり注目を受けていて。 間近で見ているオレすら 思わず口をアングリ開けていた。 「オミさーん。 また変に目立っちゃって。 矛先を自分に向けて 後で変な噂が 立つかもしれませんよ?」 矛先を向ける? オレ達の背後から 聞こえてきた声は 男にしては高い声で。 振り向けば格好は男なのに 女みたいな顔した奴が 腕を組んで暁臣に 口を尖らせている。 その女みたいな顔した 男の言葉に オレは目を見開いて。 ・
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